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TO不定詞の副詞的用法

本ページは、TO不定詞の用法のうち、副詞的用法に絞って解説したページとなります。「TO不定詞」についてはこちらをご覧ください。☞TO不定詞

TO不定詞の副詞的用法

副詞的用法は大きく次の7つに分類されます。

  1. 目的「…するため」
  2. 結果「その結果…だ」
  3. 感情の原因「…して」
  4. 判断の根拠「…するなんて」
  5. 評価の観点「…する点において」
  6. 仮定法の条件「もし…なら」

それでは、1つずつ見ていきましょう。

TO不定詞の副詞的用法① ー 目的

TO不定詞の副詞的用法で最も多用されるのがこの用法です。単純に「~するため」を意味します。

「~するため」を強調したい場合は、「in order to」「so as to」を使います。これにより用法②との違いが明確になります。

TO不定詞の副詞的用法② ー 結果

  • My grandmother lived to be one hundred years old. 私の祖母は100歳まで生きた。
  • His nephew was brought up to be modest and considerate. 彼の甥は、謙虚で思いやりのある人になるように育てられた。

用法②での慣用句

Only to

“Only to” は、期待や計画が裏切られた状況や、ある行動の後に意外な結果が生じたことを示すために使われる表現です。こちらがその使用例です:

1. **He rushed to the train station, only to find that the last train had already left.**
– (彼は急いで駅に向かったが、最後の電車はすでに出発していたことがわかった。)

2. **She studied all night for the exam, only to realize that she had brought the wrong textbook.**
– (彼女は試験のために一晩中勉強したが、間違った教科書を持ってきてしまったことに気づいた。)

これらの文では、”only to” の後に来る部分が、行動の予期せぬ結果や失望を表しています。

Never to

“Never to” は、何かが最後に行われ、その後二度と起こらないことを示すのに使われます。以下に例文を2つ挙げます:

1. **He left the house, never to return again.**
– (彼は家を出たが、二度と戻ることはなかった。)

2. **She said goodbye, never to see her friend again.**
– (彼女は別れを告げたが、その友人に再び会うことはなかった。)

これらの文では、”never to” の後に続く部分が、ある行動が行われた後、それが最後であり、その後その行動が再び起こらないことを強調しています。

TO不定詞の副詞的用法③ ー 感情の原因

happy / glad / sad / sorry / surprise 等の感情を表す形容詞とともに使用し、その感情のもとになった原因を表します。

  • I was surprised to find out that the actor is his father. あの俳優が彼のお父さんだと知ってびっくりした。

TO不定詞の副詞的用法④ ー 判断の根拠

人や物事の判断の元となった根拠を表します。

mad (気が狂っている) / brave (勇敢な) / foolish (愚かな) / crazy (狂った) / smart (賢い、賢明な) / risky (危険な) / wise (賢明な) / stupid (愚かな) / desperate (必死の) / bold (大胆な) / 等

TO不定詞の名詞的用法にも似たような用法がありました。それらのニュアンスの違いを確認してみます。

1. It is mad of you to send him 30 emails a day. 名詞的用法
– この文は、特定の行為(一日に30通のメールを送ること)をすることが「あなたにとって狂気的である」ことを示しています。つまり、その行動自体が理性的ではないと評価しています。

2. You are mad to send him 30 emails a day. 副詞的用法
– この文では、話者は直接的に「あなたは狂っている(あるいは非常に怒っている)」と述べており、その理由が一日に30通のメールを送るという行為にあることを示しています。この場合、その行為がその人の全般的な性格や状態を反映していると見なされることがあります。

両方の文は同じ行為に言及しており、その行為を非難していますが、「It is mad of you to…」はその特定の行為に焦点を当てているのに対し、「You are mad to…」はより個人的で、その人の一般的な性格や状態に関する強い声明のように聞こえる可能性があります。言い換えれば、前者は行為そのものを狂気的と評価しているのに対し、後者はその行為をする人自体を狂気的と評価しているように解釈できます。

TO不定詞の副詞的用法⑤ ー 評価の観点

  • It may be too late to change our departure date.
  • It’s too good to be true.
  • That tiny tablet computer is small enough to fit in your shirt pocket.
  • This dictionary is difficult for me to read without my glasses.

この用法でよく使われる形容詞

difficult / hard / tough / dangerous / bad / unsafe / impossible / easy / pleasant / interesting / convenient / comfortable / nice / good / safe / 等

important / necessary / natural / possible / はこの用法で使えません。

名詞的用法との違いに注意しましょう。

  • It is dangerous to swim in this river in winter.
  • This river is dangerous to swim in in winter. 「in」が2つあるのは間違いではない。

TO不定詞の副詞的用法⑥ ー 仮定法

仮定法とともに使われ、「もし…だったら」の意味を表します。

仮定法の部分では、「would」(だろうに)、「could」(できるのに)がよく使われます。

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