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thatとitの違い

thatとitの違い

まず、両者の違いとして、thatは指示代名詞、itは人称代名詞ということが挙げられます。

人称代名詞

itは人称代名詞として、前に述べられたこと、既知の何らかのことを指す。現実世界の物事を直接指すためには用いない。

I であれば、I – my – me のように変化しますよね。it は it – its – it です。

⇒「名詞一語」を指す

⇒”必ず”前の箇所を受ける

目の前にある物を指差して、「それ下さい」というとき、「I’ll buy it」とは言わない。

店員さんに薦められた物を買うときは、「I’ll buy it」でOK。→厳密には「I’ll take it」のほうが自然。

英語の人称代名詞は、日本語における「省略」に近い。

例えば、日本語の会話であれば下のように「彼は」を省略することが多い。

A:ジョンはどこですか?

B:(彼は)あそに居ます。

この時、英語では

A:Where is John?

B:He is over there.

のように「He」を使うのだが、気持ち的には「あそこだよ」だけを伝えたいニュアンスがある。

「He is」はあくまで文法上の整合性を保つために「添えて」いる感じ。

指示代名詞

「this」と「that」は指示代名詞として、直接物事を指すのに用いられる。
⇒「前の文全体」を指す
⇒ 必ずしも前の箇所を受ける必要はない= いきなり使っても良い

 

thatとitの使い分け

I think the word is wrong.

に対して、

It is right. と応えると喧嘩になるでしょう。

The word is right. と言っているのと同じですから。

君の言っていることは正しいという意味なら。

That is right. と言わなければいけない。

 

相手の謝罪に対して、「いやいや、別にいいですよ」と言いたい時、

普通は、「That’s OK.」と言います。

「It’s OK.」でも通じますが不自然です。

 

また、誰かにお礼を言われたとき、褒められてた時に、

「It’s nothing.」

と言えば、「礼には及びませんよ」「いえ、それほどでも」と謙遜を表しますが、

「That’s nothing.」

と言えば、「そんなことは大したことではない」と相手を貶す言い方になってしまいます。

 

指し示すべき事柄が複数ある場合、itは話題の中心となる物を指し、thisやthatは最後に言った言葉を指します。

We keep the copy machine in the lounge. 休憩室にはコピー機が備えてあります。

It is mainly used by the students. コピー機は主に学生が使っています。

This is mainly used by the students. 休憩室は主に学生が使っています。

 

 

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